サミットの午前中では、教育現場やクラブ・イベントで実際に使われている子ども向けプログラミング教材のワークショップを開きました。ここでは「Hour of Code」、「IchigoJam」、「教育版レゴ®マインドストーム EV3® & WeDo2.0®」、「GLICODE」、「Scratch」、「Hack for Play」の6つが紹介されました。
午後からはいよいよ6人のゲスト講師を招いての第1部パネルディスカッションです。株式会社アフレルの代表取締役社長、小林 靖英氏が司会を務めます。本サミットでは、現役の小学校の校長先生や高専の先生、プログラミング教育の普及・推進に努める民間団体、民間企業、と多種多様なフィールドで活躍されている方々がゲスト講師としてご参加くださいました。
ゲスト講師の方々からは、それぞれの活動内容の紹介と現場で感じているプログラミング教育の問題点や期待などをお話しいただきました。中でも、小金井市立前原小学校 校長の松田 孝 先生の「学校は最先端の知識と技術を学ぶ場だったはずなのに、今の小学生はランドセルを背負って昭和にタイムスリップしている」という言葉は、参加者にとても強く印象に残った発言でした。
第1部パネルディスカッションの後は、4つのグループ(小学校、民間教育、民間団体、高等教育)に分かれて分科会を開きました。ゲスト講師に加えて、PCN代表 松田 優一と福井工業大学 教授 山西 輝也 氏にも参加していただきました。参加者は講師陣と非常に近い距離感を持って議論し、その中でプログラミング教育を子どもたちに誰が、いつ、どう教えるかなど、具体的な取り組みと目標に向けて話し合われました。
第2部パネルディスカッションでは、分科会で議論された内容を持ち寄り、株式会社jig.jp 代表取締役社長の福野 泰介 氏がファシリテーターとして本サミットのまとめに取り組みました。
今年初めて開催されたこどもプログラミングサミットは、開催地の枠を飛び越えて、北は北海道から南は九州まで、教育県である福井にたくさんのゲスト講師と参加者にお集まりいただきました。企業の方が多く参加するとの予想に反し、参加者の半分以上が学校教育に関わる方となりました。
午前中に開かれたワークショップでは、どのプログラミング教材でも参加者は熱心に取り組んでいました。参加者の方々からは、「プログラミングを教えるためのコンテンツがたくさんあることが知れて良かった」、「実際の教育現場でどの教材を選択するかを考えるにあたりたいへん参考になった」などの声をいただきました。
午後のパネルディスカッションとフリーディスカッションでは、ゲスト講師も参加者も入り混じって熱い議論が繰り広げられました。子どもたちの未来のためにプログラミング教育はどうあるべきか、どう進めていくかを真剣に議論できました。ディスカッションの終わりには、4つのグループから以下のような活動目標を掲げ、今後行動していくことが決まりました。
本サミットの開催によって、様々な立場からプログラミング教育の課題・問題が浮かび上がりました。2020年の小学校でのプログラミング教育の必修化に向けてICT環境の整備が急がれていますが、それと同様に、子どもたちと直に接する先生方の意識改革と情報共有が重要であり、それをバックアップする民間団体・企業の手厚い協力体制も早急に必要なのだと、強く認識できたサミットとなりました。
御協賛企業ならびに御後援関係 御中
御協賛企業ならびに御後援関係の皆様の日頃より私たちの活動へのご理解とご協力に対して、厚く御礼を申し上げます。
さて、去る12月4日に開催いたしました「こどもプログラミングサミット2016 in Fukui」につきまして、御協賛企業ならびに御後援関係各位のご支援、ご協力をお願いいたしましたところ、快くご賛同いただき、誠にありがとうございました。
お陰をもちまして、サミットは盛況のうち無事終了することができました。
これもひとえに皆様方からいただきました絶大なるご協力の賜物と心より感謝と御礼を申し上げます。今後とも変わらぬご厚情とご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
こどもプログラミング・サミット実行委員会
株式会社アフレル 株式会社ナチュラルスタイル 株式会社jig.jp 株式会社ict4e PCN