SUMMIT

前のページにもどる

イベントレポート|第3回こどもプログラミングサミット2018 in Tokyo

未来のプログラミング教育について考えるために、「社会で生み出す日本の未来」をテーマに「こどもプログラミング・サミット 2018 in Tokyo」が国立科学博物館(東京上野)で開催されました。朝早くからたくさんの方々にお越しいただき、北は北海道、南は九州から107名の方にご参加いただきました。

▶ イベント告知ページはこちらから ◀

ワークショップ

サミットの午前中では、教育現場やクラブ・イベントで実際に使われているこども向けプログラミング教材のワークショップが開かれました。「littleBits」「動かしてみよう!」「HUMANOTE」「教育版レゴ® マインドストーム® EV3」「IchigoJam」「カムロボ×IchigonQuest」の6つが紹介されました。

littleBits
littleBits
動かしてみよう!
動かしてみよう!
HUMANOTE
HUMANOTE
教育型レゴマインドストーム
教育型レゴ®マインドストーム®
IchigoJam
IchigoJam
カムロボ×IchigonQuest
カムロボ×IchigonQuest

シンポジウム - パネルディスカッション1回目

午後からは、現役の小学校の校長先生や大学准教授、プログラミング教育の普及・推進に努める民間企業、団体と多種多様なフィールドで活躍されている方々をゲストスピーカーとして招いてシンポジウムを開催しました。

開会宣言後のアイスブレイクでは、LEGOのブロックを使い「ストーリーを作ろう」をテーマに、参加者がグループで協力し作品を作りました。途中笑いも起き、和気あいあいとした雰囲気の中、第1部パネルディスカッションが開始しました。
ゲストスピーカーは、「現在の小学6年生が社会人になる2025年にどのような社会が訪れるか」をテーマに、それぞれの活動内容の紹介と現場で感じているプログラミング教育の現状や問題について話しました。
トップバッターは小金井市立前原小学校の松田氏。
「小学校は昭和、子どもたちは毎日ランドセルを背負ってタイムスリープしている」と指摘し、学校は時代の技術を学ぶ最先端の場であるべきだと発表しました。
続いて、CoderDojoの宮島氏。
自らは、先生ではなくメンター。教えるのではなくサポートするのが重要だと説明しました。今のプログラミング教育の盛り上がりをブームで終わらせず、社会に定着させることが重要であると主張しました。
武蔵野学院大学の上松氏は、海外の事例を発表、フィンランドでは、アクティブラーニングを行っており、「やらされる時代は終わる」と発言しました。
アイ・オー・データ機器の細野氏は企業目線で、IT人材の不足について問題提起し、また、他のスピーカーに対して、学校自宅、課外活動はつながっているのかと疑問を投げかけました。最後にすべての子供達が自主的に自発的に学べる環境作りが必要であると主張しました。
LITALICOの毛利氏は、「子供の方がプログラミングが出来るから、《先生が学ぶ場》ということを許容できる先生がかっこいい」と発表。ゲストスピーカーの方々は深く頷いていました。
小宮山氏は、「2025年にはプログラミングは普通のことになる」と発言。先進的に取り組んでいる海外との連携を積極的にすべきと発表しました。

全体の結論として、社会全体でプログラミング教育を盛り上げることが必要であり、そのために何をすべきかというところで、第1部が終了しました。

グループディスカッション

グループディスカッションでは、5つのグループ(民間教育・小学校・高等教育・教育委員会・民間企業)に分かれ、ゲスト講師と参加者が一つの机を囲み、これからのプログラミング教育について、グループ毎の視点から現在の問題点や解決方法について議論しました。

民間教育
小学校
高等教育
教育委員会
民間企業

シンポジウム - パネルディスカッション2回目

第2部のパネルディスカッションでは、株式会社jig.jp 代表取締役社長の福野泰介氏がファシリテーターとして本サミットのまとめに取り組みました。また、グループディスカッションのグループから代表1名が登壇し、議論した内容を発表しました。ゲストスピーカーだけでなく、一般参加者もグループ代表として登壇し、会場中で様々な熱い意見が飛び交いました。

そして、会の終わりには、理想の教育と今後のアクションとして、以下の活動目標を掲げることが決まりました。

最後に

今回、初めての東京開催となり、100名を超える方々にご参加をいただきました。第1回開催時とは異なり、参加者の半数が教育にまつわる企業の方で、社会全体のこどものプログラミング教育への興味関心の高さが伺えます。
また、本サミットの開催によって、様々な立場からプログラミング教育の課題・問題が浮かび上がりました。
2020年の小学校段階におけるプログラミング教育の必修化、また、その先の未来に向けて、日本全体がプログラミング教育へ関心を向け、準備を急いでいます。子ども達と直に接する先生方の意識改革と情報共有が重要であり、それをバックアップする民間団体・企業の協力体制も必要です。その足掛けとして、社会全体で未来の教育を生み出すためのアクションを見つけ、今後の活動につなげていく会となりました。


イベントパートナー


後援


主催

こどもプログラミング・サミット実行委員会