今回で6回目となったPCN主催プログラミングコンテスト『PCNこどもプロコン2016冬』。その受賞作品が決定しました!
コンテストへのたくさんのご応募、誠にありがとうございました。
また、本コンテスト開催にあたりご協賛いただきました企業様をはじめたくさんの方々にご協力いただきました。本当にありがとうございました。
2017年2月12日(日)に大阪市中央公会堂 小集会室にて表彰式が開催され、最優秀賞1作品、優秀賞2作品、協賛賞13作品、特別賞11作品が発表・表彰されました。
井村君:
「ツンデレ貯金箱」は可能性がいっぱいつまった貯金箱です。この貯金箱を作ったことをきっかけに、すばらしい先生がたや、ステキな仲間や、全国で活躍するあこがれの人たち、たくさんの出会いがありましたichigojamって他の言語に負けないぐらいすごいこともわかりました。
改良点はいっぱいあると思うけど、ぼくにとっては世界一の貯金箱です。そんな貯金箱を認めてくれて本当にありがとうござました。
長谷川君:
ぼくはツンデレ貯金箱が大好きだったので、最優秀賞をとれてたいへんうれしいです。
電子工作したものをichigo jamで動かすのはこの作品が初めてだったので、とても興奮しました。これからも頑張っていろいろな作品を作りたいと思います。
井村君(貯金箱担当):
はんだを付ける場所が見えないところでねじれ、付け間違えたり、お金の大きさの差が1ミリ以下で穴を切るのが難しかったり、コードを付け間違えたり、苦労ばっかりでした。
一番嫌だったのは、寝不足です。明日になるまで作業したのは人生で初めてでした。
長谷川君(プログラム担当):
僕は貯金箱本体を持っていなかったので、本当に作動するか、とても心配でした。
プログラムを書いて、Facebookでアドバイスをもらって、また書いて。こんなことの連続でした。
ツンデレ君のキャラが引き立つように表情のコメントを考えました。
目標金額は30000円まで入力することができます。
なぜならIchigojamが扱える数字が32000ぐらいまでだからです。
でも小学生だから30000円もためれば大金持ちだと思います。
2人で協力してハードとプログラムをつくり、1つの作品を作り上げたことが素晴らしいです。
お金を自動選別しお金を入れるだけで自動でお金をかぞえてくれる貯金箱としての機能がしっかり備わっています。
さらに目標金額を設定してそれを達成するとミニゲームが遊べて音楽がなり祝ってくれたり、貯金をさぼっていると貯金箱の顔が怒りだしたりと使っていて楽しい要素も。
とても完成度の高い作品でお金もしっかり貯められる素敵な貯金箱です。
共立電子産業賞と優秀賞のダブル受賞でとってもうれしかったです。
前の日にはじめてシリコンハウスに行きました。3階で電子工作(電子小鳥キットと、本を見ながらキャンドルランプ)を作ったので、その会社に選んでもらってうれしいです。
PCNの優秀賞でもらった図書券1万円はお母さんに渡して、お金にかえてもらって、お父さんが1万円出してくれて、ドンキホーテの「ジブン専用PC」を買いました。
このパソコンでIchigojamのプログラムを進化させていきたいです。
工夫したところは、自動車用信号が赤になってから歩行者用信号の青がつくまでに、少し時間をおいたところです。(歩行者の安全のため!)WAIT 110で2秒弱に設定しました。
ロボット教室にきてくれた時からたくさん興味を持って質問をしてくれて、こんなに素敵な作品を応募してくれるまでになりました。
これからも楽しいプログラムを作っていってください。
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信号機を作ったときに実際の道路を想像したかと思います。
どうやったら安全に人が歩けるのか、そういったことを考えて時間などの設定を決めたところが非常に良かったと思います。
是非次は副賞を使って車も走らせてゆくゆくは未来の交通システムも開発してください。
(共立電子産業さまより)
この作品は名前に書いてある通りなんとテストの結果を親ケータイに送る事ができるすぐれものなんです!そしてさらに問題が終わった後の答え合わせの時に自分の正解率がわかる事や全問正解するとおこずかいがもらえるなどの機能を付けたスーパー計算ゲームです
・仕組み
①ai.jamにmixjuice付けてインターネットに繋ぐ
②インターネットを通してIFTTTの専用アドレスにデータ送信
③そのデータを元にメール送信
・ゲームの流れ
①・スタート画面が表示される -> スタートボタンを押す
②・かけ算か、わり算かを選ぶ
③・レベルを選ぶ(LV.1~LV.4)
④・スタート!(計算する)
⑤・答え合わせ(正解数・誤答数・正解率の表示)
⑥・結果を送信する
⑦・終了
お小遣いがほしいためにお母さんに相談したところ、勉強をしたらもらえるらしいとのことでお父さんに勉強結果を送ってしまおう、ということできっかけからそういった勉強プログラムを自ら作り上げたことがとても素敵です。
ネットに繋がるものとして世界中でもまだまだ実現されていないことはたくさんあります。
是非いろいろなものに挑戦してみてください。
作成に3週間、動作チェックや修正にさらに1週間かけました。
工夫したところは、障害物である爆弾のあたり判定です。より自然にあたり判定を感じられるように、進行方向とは逆の向 きのあたり判定を広くしました。
苦労したところは、4人プレイの得点順位表示です。同率順位が発生した場合の表示がうまくいかずその部分だけで丸2日費やしました。
また、音楽はソフト内臓データですが、画像は自作です。(写真変換や絵は苦手ですがドット絵も作成しました。)
たくさんこどもたちが楽しそうに遊んでいるのと同じように大人も楽しめる作品です。 ソースコードからも非常にがんばって作り込まれているのも分かるくらい、とても完成度が高いです。
このプログラムは、第二次世界大戦中にドイツ軍が使用していた「エニグマ(ENIGMA)」という暗号機をマネして作ったものです。
マネといっても、解読不可能と言われていた「エニグマ」と比べものにならないぐらい仕組みが簡単なので、「エニグマをマネたプログラム」とは言えないかもしれません。
ちなみに、このプログラムで使用している暗号は、「共通鍵暗号方式」という、キーコードを使う単純な暗号です。
しかし、簡単と言っても、このプログラムで出来る暗号は、暗号として成り立っている上に、全く知らない人が一目見ただけで読めるものではないので、少しはエニグマに対抗できると思います。
そこで、「エニグマ(ENIGMA=謎)」の名前を少し変えて、「アナグマ(ANAGMA=アナログなエニグマ)」という名前にしました。
詳しい使用方法は下に書いてあります。
このプログラムを作るときに一番時間がかかったところは、文字を消去するためのバックスペースの処理です。
始めは、エラー表示(Out of range)が出てばかりで、原因を探すのが大変でした。
しかし、少しずつ分かってきて、今はエラーが出なくなりました。
今回アナグマを作ってみて、これからはもっと複雑な暗号化プログラムを作っていきたいなと思います。
前回のプロコンを見学して電子工作を作りたくなってから、5ヶ月かけて制作しました。
名前の意味は仲直りしたら、周りの人も優しい気持ちになってくれるからです。
ぼくはお兄ちゃんとよくけんかをします。でもすぐに仲直りしたくなるので、ゲーム大好きなお兄ちゃんのために作って、早く遊べるように考えました。
使うときに手をつながないと回路が完成しないため光りません。だからいつの間にか手をつないでしまいます。そしていつの間にか怒っていたことを忘れています。
初めてのハンダ付けとLEDライトの電極など、沢山の事を調べて作りました。
一番難しくて楽しかったのは、Ichgo Jamの乱数のソースコードを入れるまでかなりの時間がかかりました。
作っている時が一番楽しかったです。出来たときは嬉しくて何度も使って仲直りを成功させました。ぼくは2人お兄ちゃんがいるので3人で使って仲直りしたりします。
遊び方
1 仲直りさせたい2名以上を準備します。
2 ロボット本体から出ているコードをそれぞれ片方ずつ持ちましょう。
3 残った片方の手をつないで輪を作り写真の通り円になるようにしましょう。(写真5)
4 ロボットのLEDが光ったら、仲直りは成功です。導線を間違ったり、輪を作れないと光らないです。
5 成功したら記念に一人一回カードが当たるゲームにチャレンジ出来ます。(写真6)
6 Ichgo Jamのボタンを一回押す。
7 A、B、C、D、ザンネンのうちどれか出ます。出た文字のカードをとって下さい。
注意ボタン電池一個使用しています。
●制作にかかった時間:4日(構想を含めて)
●工夫した点
・ゴムの装填から発射、そして所定位置まで戻って来るプログラムを作った部分。
・分解を簡単にし、修理しやすくしたところ。
・所定位置がずれても、戻せるようにしたところ。
・ボタンを2つとも持ちてに集中させ操作しやすくしたところ。
・モーターなどをむき出しにし、メカニックな感じに仕上げたところ。
・はじめ回りにくかったプーリーの部分を油をたっぷりと挿し回りやすくしたところ。
副賞:図書カード 3,000円
初めてIchigoLatteを使って作ったゲームです。
全くJavaScriptの知識がなかったので、英語で書いてある説明書を英和辞典で調べたり、インターネットを使って調べたりしました。
遊び方:
矢印キーで@を動かして、画面の右端まで動かすゲームです。
もし途中で体力が無くなってしまったらゲームオーバーです。
体力は、イチゴラッテ(コップのマーク)をとると回復します。
いきづまったときには、そのまま壁に向かって歩けば壁を壊せますが、体力が通常よりもたくさん減ってしまいます。
副賞:Arduino互換ボード Marudino UNO R3 x2
*工夫したところ
・和の感じにこだわった。
・ジャンパー線などを見えないようにした。
・祖父母と拾った桜の木を使った。
・中学生になる気持ちを込めて、春らしさとおめでたい感じを出した。
・2つのモーターを使って、タイヤがなるべく同じ方向に回るようにした。
*反省点
・Ichigojamにつなげて、やわらかい光をつけようとしたけれど、持っているLEDではやわらかすぎてうまく光らせることができなかった。準備が足りなかった。
(写真で光っているのはもともとイメージしていた光。100円ショップのライト)
・2つのモーターを動かすのが難しかった。電池の状態やモーターによって動きが少し変わってしまう。(結果的には予測できない、飽きない動きになった)
副賞:電子工作ツールセット
タイトル画面などのデザインに拘りました。
ゲームを途中で止めた時に、不要な画像が出てしまうところを訂正するのに苦労しました。
副賞:Moccai(木塊) x2
小さな子やゲーム初心者でも楽しめるやさしいゲームにしたかったので上から落ちてくるバイキンの数を5個だけにしました。
副賞:黒基板IchigoJam + Tシャツ
WASDキー、で移動して、Oキーで物理攻撃、Pキーで、魔法攻撃です。
また、移動キーと、OとPキーを組み合わせて移動キーの方向に、特殊な攻撃をすることができます。
プレイヤーを決める際は、AとDキーで決めます。
大変だったところは、キャラクターのそれぞれの画像をすこしずつずらして動いてるように見せることです。
副賞:レゴ テクニック + ギア本 セット
数字キーで色を変えられるようにしたり、隠し要素をエンディングに書きました。
製作期間はおよそ2週間くらいです。
副賞:IchigoLatteスペシャルセット
原型は三日でできたのに対し、バグチェックに二、三ヶ月かかりました。
しかし、バグをたくさん発見できたので、バグチェックの重要性にも気づくことができました。
(まさかバグチェックの方が時間がかかるとは思いませんでした)
副賞:タミヤ ボクシングロボット
副賞:タミヤ カブトムシロボット
副賞:タミヤ ボクシングロボット
副賞:Arduino互換ボード Marudino UNO R3
副賞:Arduino互換ボード Marudino UNO R3
副賞:Moccai(木塊)
副賞:Moccai(木塊)
副賞:IchigoJam T + 親子でベーシック入門
副賞:CodeForSabaeセット(マグカップ、IchigoJam mobileセット、よだれかけ)
副賞:タミヤ カブトムシロボット
コンテストへのたくさんのご応募ありがとうございました!
はじめての大阪開催となった表彰式は、まだまだ寒さが厳しい2月上旬に行われました。
会場となったのは大阪市中央公会堂 小集会室。
国の重要文化財にも指定されている壮麗で厳かな雰囲気を持つ会場は、応募者である全国各地のこどもたちをはじめ、PCN関係者、協賛各社様など、大勢の方で賑わいました。
はじめにノミネート作品が紹介されました。
今回ノミネートされたのは24作品。IchigoJamをはじめ、ScratchやIchigoLatte、プチコンBIG、Minecraftなど、様々なプラットフォームで作られたプログラムだけでなく、今回も多数の電子工作作品が並びました。
バリエーション豊かな作品たちは会場にも展示され、たくさんの人が興味深そうに作品に触れていました。
ノミネート作品の紹介後、ワークショップが開催されました(この間に審査員による最終審査が行われました)。
今回のワークショップの題材はpaprika。ボールなどの遊具や障害物が置かれた「paprikaの遊び場」で、用意されたミッションをクリアするという内容でした。
はじめてpaprikaに触れる子が大半でしたが、基本の動きを覚えるとあっという間にプログラミングしていました。
中にはより難しいミッションに挑戦する子も。
思いどおりの動きをしたときには歓声も上がり、賑やかで楽しいワークショップとなりました。
ワークショップの後は最終審査結果の発表と表彰が行われました。
最優秀賞に選ばれたのは井村風海大くんと長谷川直也くんが2人で作った「ツンデレ貯金箱」!
それぞれがハードとソフトを担当して協力して作り上げたこの作品は完成度はもちろんのこと、細かい工夫とこだわりが高く評価されての受賞となりました。さらに協賛賞のひとつであるスタートトゥデイ工務店賞にも輝き、ダブル受賞となりました。
優秀賞には森下知秋くんの「信号機プログラム」と村上直輝くんの「結果送信機能付きスーパー計算ゲーム」が選ばれました。
しかも「信号機プログラム」は共立電子産業賞、「結果送信機能付きスーパー計算ゲーム」はPCN特別賞と、どちらもダブル受賞となりました。
その他21作品が次々と表彰され、受賞パネルと副賞を手渡されたこどもたちは笑顔で喜びを語ってくれました。
今回は、惜しくも受賞を逃してしまった子にもプレゼントのチャンスがあるじゃんけん大会が行われるなど、大きな盛り上がりを見せていました。
今回、はじめての大阪開催となった表彰式は大盛況の中、次回にまた会いましょうというPCN代表の挨拶にて幕を閉じました。
大阪市