今回で12回目となった一般社団法人PCN主催プログラミングコンテスト『PCNこどもプロコン2022』。
その受賞作品が決定しました!コンテストへのたくさんのご応募、誠にありがとうございました。
また、本コンテスト開催にあたりご協賛いただきました企業・団体様をはじめ
たくさんの方々にご協力いただいております。本当にありがとうございました。
2022年3月13日(日)に福井のE-RISE 四季の森 絵天井広間にて無観客の表彰式を開催・ライブ配信を行い、
各部門で最優秀賞1作品と優秀賞1作品。協賛賞6作品、特別賞4作品が発表・表彰されました。
田口陽貴 さん(11才)
Scratch
中島規喜 さん(14才)
HTML, JavaScript
池田蒼生 さん(10才)
Python, RaspberryPi, julius
古山芽吹 さん(13才)
obniz
上野優登 さん(11才)
Scratch
若竹康輝 さん(14才)
IchigoJam
丸山壮介 さん(12才)
IchigoJam
高橋理企 さん(15才)
MakeCode, Python, RaspberryPi, micro:bit
青木羽矢 さん(14才)・青木優羽 さん(11才)
EV3, Scratch
部屋をきれいにするために3台のロボットを製作しました。AIで体の動きや音声を学習させて、ロボットを動かします。
3台のロボットを連携させて、拭き掃除やゴミ拾い、本棚を整理します
①指令ロボット ②お掃除ロボット ③本棚ロボット
今回、Scratch、TeacherbleMachine、EV3等の様々な技術を使い、3台のロボットを連携させました。
ロボット同士で情報を伝えあう仕組み(プログラム)を工夫しました。カメラを動かしながらAIで画像認識をさせるため、正確に識別させるのが大変でした。
中島莉衣奈 さん(10才) / Scratch
開発した作品は、「手軽で分かりやすい防災体験」をテーマとした、現場体験型アプリです。 そして、最終目標は、防災意識向上と災害被害減少です。関係するSDGsは、「目標11.住み続けられるまちづくりを」。 利用するデバイスは、主にタブレットを想定しています。「Stretch3」(オンライン)で、動作します。 作品は3つのメニュー(①ARカメラ、②クイズ、③ハザードマップ)で出来ています。(コメント一部抜粋)
磯林杏南 さん(9才) / micro:bit
私は目の不自由な人でも計算をすることができる機械を作りました。「計算おまかせ!ゆび電卓」という名前です。 10個のスイッチは数字と「たす」や「ひく」、「イコール」などの記号を入れることができます。上にある4つのボタンは答えの数字が指先で分かるようになっています。 今回は答えが難しくなりすぎないように、0, 1, 2, 4, 8の5つの数字を使って、答えの最も大きな数が15となる2進数で作りました。 15より大きい数字と0より小さい数字はソミドの音で答えが出ないことをお知らせします。(コメント一部抜粋)
古山芽吹 さん(13才) / obniz
最優秀賞と同時受賞作品
中学生になった僕は母屋でおじいちゃん・おばあちゃんと暮らしています。
母屋は昔ながらの家なので、お風呂のお湯が自動では止まらないため、よくお湯を入れ過ぎてしまいます。
おばあちゃんは耳が遠いため、ブザーが聞けなかったり、見たいテレビがある時に、お風呂の水を止め忘れてしまいます。
そんなおばあちゃんのために、お風呂の水を自動で管理してくれるシステムがあればいいと思い、お風呂のIOTにチャレンジしました。
おばあちゃんの3つの要望を叶えるために、試行錯誤しました。サーボモータでお風呂の蛇口をひねり、水が出た時は本当に嬉しかったです。
大森楓 さん(14才) / IchigoJam, JavaScript
副賞 / Extra prize:図書カード 5,000円 / Tosho-card worth 5,000 yen
① きっかけ うちのお父さんは、よく二階のお部屋にこもってゲームに熱中しています。 そのせいで、ごはんやお風呂などで呼ぶときに一階から大きな声で呼ぶのですが、なかなか聞こえず、降りてきてくれません。 あまりにも降りてこないときは、お母さんがイライラします。そこで、一階から二階にIOTで繋がるアナウンスロボットを作りました。(コメント一部抜粋)
丸山壮介 さん(12才) / IchigoJam
副賞 / Extra prize:はんだづけセット詰め合わせ / Soldering goods、
図書カード 5,000円 / Tosho-card worth 5,000 yen
優秀賞と同時受賞作品
この作品は、あらかじめ動きをプログラムしておいた2台のカムロボ・・・「伝説のドラマー・打つけ」と「見習いドラマー・スケットン」・・・に電子ドラムを叩かせながら、僕がIchigoJamで制御しているMIDI音源を演奏する仕組みになっています。
また、足踏みマットを使うことで演奏を楽しみながら運動をする事が出来ます。
組み合わせを変えて、打つけとスケットンにリズムを叩かせながら、足踏みパッドで運動&演奏を楽しむことが出来ます。
池田蒼生 さん(10才) / Python, RaspberryPi, julius
最優秀賞と同時受賞作品
どんな作品か
・傘を夜空に見立てて、マイクに向かって星座や一等星の名前を話すと、対応している星のLEDが光ります。13の星座と11の一等星に対応しています。
作ろうとした理由
・宇宙が好きで、星座や一等星をクラスのみんなで簡単に覚えることができるような装置を作ろうと思いました。コロナなので、ひせっしょくで反応するうような物を作ろうと思いました。
(コメント一部抜粋)
高橋理企 さん(15才)
MakeCode, Python, RaspberryPi, micro:bit
優秀賞と同時受賞作品
オトモという名前は、こんなロボットが僕のお供になってくれたらいいなと思って付けました。
オトモは、小鳥の形をしていて、肩に乗って近づいてきた人の名前を教えてくれます。はじめて会う人の名前を自分の代わりに覚えてくれる機能もあります。
オトモを作った理由は2つあります。1つ目は、目の見えない人の役に立ちたいと思ったからです。
目の見えない人は近くに誰がいるのかわからなくて困るだろうと思い、製作しました。
2つ目は、以前お父さんが「年をとるたびに人の名前を忘れることが多くなっていやだなあ」と言っていたからです。
お父さんは先生をしているので、それはすごく困ると思いました。オトモが、視覚障害の方や高齢者の方のお供として役に立ってくれると嬉しいです。(コメント一部抜粋)
後藤和輝 さん(11才)
IchigoJam
副賞 / Extra prize:レゴエデュケーションSPIKEベーシック / LEGO education SPIKE BASIC
高瀬悠生 さん(14才)
IchigoJam
副賞 / Extra prize:図書カード 3千円分 / Tosho-card worth 3,000 yen
コンテストへのたくさんのご応募ありがとうございました!
今回で12回目となるPCNこどもプログラミングコンテスト。新型コロナウイルスの影響を考慮して昨年同様にYouTube配信で開催し、ノミネートのこども達にはZOOMで参加してもらいました。ノミネート作品の紹介は、コンテスト応募時の作品動画を編集して使用し、作品の紹介や協賛賞コメントなど、丁寧にこだわって仕上げました。また、PCNプロコンとバナー連携している国内の大会の受賞作品の紹介や「越前がにロボコン」のデモ走行などこども達の参考になったり、チャレンジしたくなったりするコンテンツをPCNプロコンのスタッフで意見を出し合って準備しました。
そして当日14時、YouTubeライブで配信スタートです! 今年は福井県永平寺町の「E-RISE 四季の森」の絵天井広間が会場です。荘厳な絵天井と禅の佇まいの中表彰式が始まりました。実行委員長の岡村氏のあいさつ、後援や協賛企業様のご紹介ののち、最終審査員を紹介。今回最終審査を務めたのはPCNプロコン初開催時に審査員を務めた元福井高専教授の蘆田昇氏、PCNプロコン受賞経験がありプログラミングを生かした仕事をしている三崎雅史氏と、同じくPCNプロコン受賞経験者で現役福井高専生の佐野友亮氏。そして表彰式開催地の福井で活動するPCN福井メンバーの福野泰介氏と原秀一氏、主催である一般社団法人プログラミングクラブネットワーク代表理事の松田氏の6名です。紹介の後は審査員とともにノミネート作品紹介が始まりました。 応募総数222作品より一次審査で選ばれた29作品が紹介されていきます。次々と表示されるプログラムの画面やタイトルは面白く興味深いものばかりで見ているだけでワクワクします! ノミネート作品の紹介が終わると特別賞、協賛賞の表彰が始まりました! 初めにPCN特別賞、特別賞が表彰されました。特別賞の協賛企業様のメッセージも読み上げられ、受賞したこども達に届けられます。 次は協賛賞の発表・表彰です。ブロンズ・シルバー・ゴールド・プラチナの各協賛賞が次々と発表されていきます。 株式会社アイ・オー・データ機器様をはじめとする協賛企業様からのコメントもあり、こども達への期待や応援のメッセージは受賞した子はもちろんのことすべてのこども達に伝えられました。 ZOOMでは受賞したこども達に受賞の気持ちをリアルタイムで伝えてもらいました。嬉しかったり、びっくりして言葉が出なかったりと様々な反応が見られました。司会者からの質問で、次に作りたいものの構想も話してくれていました。
次に「U-22プログラミング・コンテスト」と「Digital Future Fest ジュニアプロコン in 静岡」からの小中学生の受賞作品の紹介です。レベルも高く、アイデアや試行錯誤した経過もよくわかるプレゼンはこども達にも良い刺激になったようです。 休憩をはさんで、「越前がにロボコン」紹介コーナーです。試合とほぼ同じコースを会場に設置し、実際に出場したチームが2回のデモ走行を行いました。得点ポイントやルールなど実況されたので、カニロボコンへの理解が深まりました。
いよいよ優秀賞と最優秀賞の発表です!
■小学生の部 優秀賞
・ロボット・電子工作部門
「コロナになんか負けないぞ!!音楽で楽しく運動」丸山壮介さん(12才)
・ソフトウェア部門
「Prosthetic hand legend ~義手伝説~」上野優登さん(11才)
■小学生の部 最優秀賞
・ロボット・電子工作部門
「音声認識機能付きプラネタリウム傘」池田蒼生さん(10才)
・ソフトウェア部門
「化石発掘ゲーム」田口陽貴さん(11才)
■中学生の部 優秀賞
・ロボット・電子工作部門
「パートナーロボット・オトモ 小鳥タイプ」高橋理企さん(15才)
・ソフトウェア部門
「ヌスット & スモーキィ」若竹康輝さん(14才)
■中学生の部 最優秀賞
・ロボット・電子工作部門
「おばあちゃん お風呂あふれず オブナイズ」古山芽吹さん(13才)
・ソフトウェア部門
「MATHEMATIC CHESS」中島規喜さん(14才)
作品ごとに、最終審査員から良かった点や感想が丁寧にコメントされました。
中には2つ受賞した作品もあり、評価されたことをとても喜んでいました。「めっちゃうれしいです!」「がんばります!」「新しいゲームを作ってみたい」など受賞者からは意欲あるコメントが聞かれました。
最後は一般社団法人PCN代表の松田氏より大会終了のあいさつです。さすが222作品から選ばれただけあって最終審査が難航したことやPCNプロコンでは可能な限りソースコードも見て審査をしているのでまた応募してほしいとこども達に伝えられました。また来年度もこのコンテストでお会いしましょう!と配信を見ているみんなによびかけ終了となりました。
(五十音順・敬称略)